ぼくらがいる世界は
いつだって、やさしい
いつのまにか
すっかり思いあがっていた
むかし、ここに
雷の音をまねするオウムが
たくさんいたんだね(=゚ω゚)ノ
地上の動物たちをこわがらせて
神さまにしかられたオウム
雷の音をまねすることができて
だれかが喜ばせられることをしなかった
できると、やりたいは違う
同じになるのは、奇跡だね
でも、この奇跡がやっかいなんだ
オウムは、きっと
はじめから、できたんだよ(`・∀・´)
雷の音をまねすることをさ
いっしょうけんめい
練習してできたんじゃない
だから、成長って
いちばん楽しいのを経験できなくて
イヤガラセが楽しくなっちゃったんだ
「できないなら楽しめる」
いまできない
すぐできない
きっと、それは、できたときに
だれかと喜びあうためにあるんだよ
にせかみなり
著者:ヴィリエ・ド・リラダン
訳者:后藤有一
出版社:小学館